目次

キーワード

概要

ここでは、C# でプログラムを書いたあと、そのプログラムを実行するまでの流れを説明します。

ポイント
  • ソースファイル: プログラミング言語(人が読み書きしやすい形式)で書かれたコード

  • 実行ファイル: コンピューターが実行できる形式

  • コンパイル: ソース → 実行ファイルへの変換

  • Visual Studio(無料版の Visual C# Express もあり)なら、1ボタンでコンパイル

  • csc source.cs

プログラムの作成

コンピュータプログラムを作成するには、 プログラミング言語を用いてプログラムを記述し、 それをコンピュータが理解できる形式に変換する必要があります。 もちろん、始めからコンピュータが理解できる形式(0, 1 の羅列)で命令を打ち込むことでもプログラムを作成できますが、 通常は人間にとって理解しやすいプログラミング言語を用いてプログラムを作成します。

このプログラミング言語を用いて書かれたプログラム記述(ソースファイル(source file))をコンピュータが実行できる形式(実行ファイル(excutable file))に変換する作業のことをコンパイル(compile: 翻訳)と言います。 また、コンパイルを行うためのソフトウェアのことをコンパイラ(compiler)と呼びます。

コンパイル
コンパイル

.NET プログラム

C# など、.NET Framework 上で動くプログラムの場合、 CPU 依存な命令(ネイティブ コード(native code)に直接コンパイルするのではなく、 CPU 非依存な中間言語(intermediate language、略して IL)と呼ばれるものにコンパイルされます。

コンパイル
コンパイル

IL は、プログラムの実行時に少しずつネイティブ コードにコンパイルされます。 このような方式を、Just In Time コンパイル(JIT)と呼びます。

Visual C# を使ったプログラムの作成

C# 統合開発環境「Visual C#」(以下、VC# と呼ぶ)を用いると、プログラムを容易に作成できます。 ここではコンソールプログラム(文字ベースのプログラム)の作成手順を例にして解説します。

プロジェクトの作成

VC# でコンソールプログラムを作る場合には、まず、新しいプロジェクトを作成します。 プロジェクトの作成は、スタートページにある[新しいプロジェクト]というボタンを押すか、 メニューから[ファイル]→[新規作成]→[プロジェクト]を選択します。

すると「新しいプロジェクト」というウィンドウが出てくるので、 この中から「コンソールアプリケーション」を選択し、 [プロジェクト名]に今から作りたいプログラムの名前を入れて[OK]ボタンを押します。

プログラムの作成・実行

プロジェクトを作成したら、後は作成された C# プログラムの雛形を元にソースを編集してコンパイルすればプログラムを作成できます。 VC# では [F6] キーまたは [Ctrl+Shift+B] というショートカットキーを押すだけでコンパイルが行えます。 また、テスト実行をしたい場合には [F5] キーを押せば作成したプログラムを実行してみることができます。

Visual Studio でのプログラムの作成(画像は 2010 β2 のもの)
Visual Studio でのプログラムの作成(画像は 2010 β2 のもの)

参考動画

サンプル作成の様子を動画化してみました。

この動画では Visual Studio 2010 を利用しています。 以前のバージョンや、無料版の Visual C# Express でも手順はほぼ同様です。

C# コンパイラーのみでのプログラムの作成

(Visual Studio に無料版の Express エディションがなかった頃に書いた文章です。 現在では、エントリー向けの無料版 Visual C# もあり、 統合開発環境を使わない理由も特にないのですが、 一応、統合開発環境に頼りたくないという人向けの説明も残します。 )

これからプログラミングの勉強を始めようという人にとっては無料で入手できる環境が欲しいものです。 そこで、無料で入手できる.NET Framework SDK のみを使った C# によるプログラム作成方法を紹介します。

C# コンパイラ

C# のソースファイルをコンパイルするためには C# コンパイラが必要になります。 .NET Framework をインストール(開発者向けである必要はなく、Windows Update でインストール可能な実行環境のみで OK)すれば、 CSC(C Sharp Compiler)というコンパイラも一緒にインストールされます。 CSC は、

[Windowsフォルダ]\Microsoft.NET\Framework\[バージョン番号]

というフォルダーに、csc.exe という名前で置かれています。 例えば、C ドライブに Windows を(標準設定で)インストールしている人で、 .NET Framework 2.0 の場合なら、

C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727

という場所に csc.exe があるはずです。

プログラムの作成

C# のソースファイルはただのテキストファイルですから、Windows 付属のメモ帳や、ネットにフリーで公開されているエディタなどを使って編集できます。 (エディタは窓の杜Vectorで探してみてください。)

ためしに、「C#のプログラムの基本構造」で書いたサンプルプログラムをメモ帳などを使って自分の手で打ち込んで、それを「sample.cs」という名前で保存してみてください。 (ここではとりあえず、C:\My Documents に保存したということにして話を進めます。)

この作成した C# ソースファイルを CSC を使ってコンパイルするわけですが、 そのためにはまず、Windows NT, 2000 の場合は「コマンドプロンプト」を、Windows98, Me の場合は「MS DOS プロンプト」を開きます(どちらも標準ではスタートメニューのアクセサリのところにショートカットが入っています)。

コマンドプロンプトのウィンドウが開いたら、 先ほど sample.cs を保存したフォルダに移動します

cd "\My Documents"

最後に、csc を実行して sample.cs をコンパイルします。 コンパイルは以下のように入力することで行えます。

csc sample.cs

また、「csc /?」と入力することで csc のヘルプが見れますので、 csc のより詳しい操作が知りたい人は一度目を通してみてください。

プログラムの実行

さて、これでソースファイルの間違いが無ければコンパイルが行われ、 sample.exe という名前の実行ファイルが出来ているはずです。 「sample」と入力することでプログラムを実行することが出来ます。 以下に実行例を示します。

C:\My Documents> sample
皆様始めまして。
参考動画

サンプル作成の様子を動画化してみました。

  • 表示する文字は単に "Hello" にしています(タイピングが面倒だった)。

  • csc.exe のある場所には、事前にパスを通してあります。

演習問題

問題1

C#の簡単なプログラム例」中のプログラムを実際に作成し、コンパイル・実行してみよ。

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