ここでは、C# でプログラムを書いたあと、そのプログラムを実行するまでの流れを説明します。
コンピュータプログラムを作成するには、 プログラミング言語を用いてプログラムを記述し、 それをコンピュータが理解できる形式に変換する必要があります。 もちろん、始めからコンピュータが理解できる形式(0, 1 の羅列)で命令を打ち込むことでもプログラムを作成できますが、 通常は人間にとって理解しやすいプログラミング言語を用いてプログラムを作成します。
このプログラミング言語を用いて書かれたプログラム記述(ソースファイル(source file))をコンピュータが実行できる形式(実行ファイル(excutable file))に変換する作業のことをコンパイル(compile: 翻訳)と言います。 また、コンパイルを行うためのソフトウェアのことをコンパイラ(compiler)と呼びます。
C# 統合開発環境「Visual C#」(以下、VC# と呼ぶ)を用いると、プログラムを容易に作成できます。 ここではコンソールプログラム(文字ベースのプログラム)の作成手順を例にして解説します。
VC# でコンソールプログラムを作る場合には、まず、新しいプロジェクトを作成します。 プロジェクトの作成は、スタートページにある[新しいプロジェクト]というボタンを押すか、 メニューから[ファイル]→[新規作成]→[プロジェクト]を選択します。
すると「新しいプロジェクト」というウィンドウが出てくるので、 この中から「コンソールアプリケーション」を選択し、 [プロジェクト名]に今から作りたいプログラムの名前を入れて[OK]ボタンを押します。
プロジェクトを作成したら、後は作成された C# プログラムの雛形を元にソースを編集してコンパイルすればプログラムを作成できます。 VC# では [F6] キーまたは [Ctrl+Shift+B] というショートカットキーを押すだけでコンパイルが行えます。 また、テスト実行をしたい場合には [F5] キーを押せば作成したプログラムを実行してみることができます。
(Visual Studio に無料版の Express エディションがなかった頃に書いた文章です。 現在では、エントリー向けの無料版 Visual C# もあり、 統合開発環境を使わない理由も特にないのですが、 一応、統合開発環境に頼りたくないという人向けの説明も残します。 )
これからプログラミングの勉強を始めようという人にとっては無料で入手できる環境が欲しいものです。 そこで、無料で入手できる.NET framework SDK のみを使った C# によるプログラム作成方法を紹介します。
C# のソースファイルをコンパイルするためには C# コンパイラが必要になります。
.NET framework SDK または Visual Studio .NET をインストールすれば、CSC(C Sharp Compiler)というコンパイラも一緒にインストールされます。
現時点(正式版+SP1)では、この CSC は
[Windowsフォルダ]\Microsoft.NET\Framework\v1.0.3705
(例えば、うちではC:\WINDOWS\Microsoft.NET\Framework\v1.0.3705)にインストールされます。
ちなみに、
バージョン違いの .NET Framework をインストールしている場合、
上記のファイルパスの v1.0.3705 の部分が変わります(この部分は、バージョン番号がそのままフォルダ名になっている)。
エクスプローラで C:\WINDOWS\Microsoft.NET\Framework を開いてみて、
自分のパソコンにどのバージョンのものが入っているか確かめてみてください。
C# のソースファイルはただのテキストファイルですから、Windows 付属のメモ帳や、ネットにフリーで公開されているエディタなどを使って編集できます。 (エディタは窓の杜やVectorで探してみてください。)
ためしに、「C#のプログラムの基本構造」で書いたサンプルプログラムをメモ帳などを使って自分の手で打ち込んで、それを「sample.cs」という名前で保存してみてください。
(ここではとりあえず、C:\My Documents に保存したということにして話を進めます。)
この作成した C# ソースファイルを CSC を使ってコンパイルするわけですが、 そのためにはまず、Windows NT, 2000 の場合は「コマンドプロンプト」を、Windows98, Me の場合は「MS DOS プロンプト」を開きます(どちらも標準ではスタートメニューのアクセサリのところにショートカットが入っています)。
コマンドプロンプトのウィンドウが開いたら、 先ほど sample.cs を保存したフォルダに移動します
cd "\My Documents"
最後に、csc を実行して sample.cs をコンパイルします。 コンパイルは以下のように入力することで行えます。
csc sample.cs
また、「csc /?」と入力することで csc のヘルプが見れますので、
csc のより詳しい操作が知りたい人は一度目を通してみてください。
さて、これでソースファイルの間違いが無ければコンパイルが行われ、
sample.exe という名前の実行ファイルが出来ているはずです。
「sample」と入力することでプログラムを実行することが出来ます。
以下に実行例を示します。
C:\My Documents> sample
皆様始めまして。
「C#の簡単なプログラム例」 中のプログラムを実際に作成し、コンパイル・実行してみよ。