メールフォーム

2006/06/30

キーワード

マスタページ

概要

ウェブサイト上にメールアドレスを掲載しちゃうと SPAM メールの餌食になるし、 ASP.NET ごしにメールしてもらうように、メールフォームを作成。

.NET Framework が、 System.Net.Mail の MailMessage とか SmtpClient とか、メール送信機能も持っているので、この辺りを利用。

ついでといってはなんですが、マスタページを使って、他のページと見た目やメニューなどを統一してみる。

マスタページ

サイト中の全てのページに対して、そろえておきたい部分ってのがあります。例えば、全ページにサイトのロゴを表示したいとか、メニューを付けたいとか、そういうのです。

ASP.NET では、マスタページ（master page）というものを使って、複数のページに共通する部分をまとめておくことができます。

まあ、CGI アプリなんかでも、以下のような HTML テンプレートを用意しておいて、 $$contents$$ の部分を置換して表示したりすることがありますが、 ASP.NET では、そういう仕組みが標準で用意されているわけです。

<html>
<head>
 <link rel="stylesheet" type="text/css" href="main.css" />

 <title>$$title$$</title>
</head>
<body>
 <div class="head">
  <img src="logo.jpg" width="320" height="80" alt="site logo" />
 </div>

 <div class="content">
  $$contents$$
 </div>

 <div class="foot">
  <p>
  このサイトへのリンクはご自由にどうぞ
  </p>
 </div>
</body>
</html>

ASP.NET のマスタページを作るには、 Visual Studio を使う場合、ソリューションエクスプローラから [追加]→[新しい項目]→[マスタページ] を選びます。まあ、結局中身はテキストファイルなので、統合開発環境を使わないでも、拡張子 .Master のファイルを作ってテキストエディタで中身を書いても OK。

例として、「サイトのロゴ」「メニュー」「カウンタ」「フッタ」辺りを表示するマスタページを作ります。ファイル名は仮に、Site.Master としておきます。

<%@ Master Language="C#" AutoEventWireup="true"
  CodeBehind="Site.master.cs" Inherits="WebsiteSample.Site" %>

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
  "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" >
<head runat="server">

<link rel="stylesheet" type="text/css" href="main.css" />

    <title>無題のページ</title>
</head>
<body>

<form id="form1" runat="server">

  <p class="head">
  <img src="logo.jpg" width="320" height="80" alt="site logo" />
  </p>
  <div class="menu">
    <span class="menuItem">
      <a href="Default.aspx">TOP</a>
    </span>
    <span class="menuItem">
      <a href="Mail.aspx">メール</a>
    </span>
  </div>

  <p class="counter">
    総アクセス数: <%= Session["count"] %>
  </p>

  <div class="content">
    <asp:ContentPlaceHolder ID="ContentPlaceHolder1" runat="server">
    </asp:ContentPlaceHolder>
  </div>

  <div class="foot">
  <p>
    このサイトへのリンクはご自由にどうぞ
  </p>
  </div>
</form>

</body>
</html>

<asp:ContentPlaceHolder> の部分に、ページごとのコンテンツが表示され、残りの部分はこのマスタを適用する全ページに共通になります。

早速、このマスタを使う Web フォームページを作ってみましょう。（Visual Studio を使うなら、 [追加]→[新しい項目]→[Web コンテンツフォーム] で雛形を作ってくれます。）以下のように、 <%@ Page %> ディレクティブ中の MasterPageFile のところに、上述のマスタページファイルの名前を書きます。

<%@ Page Language="C#"
  MasterPageFile="~/Site.Master" AutoEventWireup="true"
  CodeBehind="Default.aspx.cs" Inherits="WebsiteSample.Default"
  Title="My Website トップページ" %>
<asp:Content ID="Content1"
  ContentPlaceHolderID="ContentPlaceHolder1" runat="server">

<p>
Welcome to my website.
</p>
<p>
ASP.NET を使ったサイト構築の一例。
</p>

</asp:Content>

<asp:Content> の中身が、マスタページの <asp:ContentPlaceHolder> のところに展開されます。

ロゴとか CSS ファイルを用意して（サンプル: ロゴ、CSS）、このページを表示すると、以下のようになります。